2023年5月11日に行いました。2015年11月に実施して以来、ひさびさの探訪となりました。中央卸売市場が築地から豊洲に移転となるなど、かなり風景も変わっています。さらに、この日は東西線の一部区間で終日運休があった関係で、生徒たちの集まりやすい集合場所を考える必要も生じ、訪れる場所の順番も大きく変えました。
残念なこともあります。こちらの探し方がまずいのでしょうが、2015年に訪れたときの資料と比べて、新しく見出した散歩向けの作品がほぼありません。「銀座」を舞台とした作品はもちろん沢山生まれていますが、こちらがほしいのは、実際に《その場所》を歩くことができる描写のある作品です。なかなか探し出せないまま時間が来てしまった感があります。加えて、銀座を描いた小説はなぜか、過去の時代を舞台にしたもの、もしくは現在と過去とをタイムスリップなどで結びつけるような内容のもの、が大変に多いように思えました。できれば今の時代の銀座に焦点を絞った、かつ、どこか具体的な場所を舞台にした物語をたくさん読みたいものだと思います。
資料は、2015年に訪れた時のものも参考までにいれました。特に築地市場付近の物語です。今回は土曜日だった関係もあり、初めから場外市場はコースに入れませんでした。相当な混雑が予想されたからです。
なお、1996年から行っているこの東京物語散歩、「銀座築地散歩」は初期の頃は「中央区散歩」と銘打った1日コースで、人形町を出発し、日本橋から京橋、銀座・築地を経て、佃島に渡って月島で解散という、今考えるとものすごい距離を移動していました。(その時は日本橋から京橋までは地下鉄移動。)人形町や日本橋は、独立した別の物語散歩コースとなっています。
資料は散歩したコースに従って、3つに分けてお示しします。
①銀座 物語散歩
②築地川公園周辺 物語散歩
③築地周辺 物語散歩
物語散歩地図もどうぞ。